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性感染症の中でも特に重大な病気のひとつに「エイズ(AIDS)」があります。エイズに感染すると人の免疫力を低下させてしまうウイルスが体内に入り込み、さまざまな病気を引き起こすようになります。

エイズは治療を行わないと、死亡の可能性がある病気です。亡くなってしまう可能性は以前は非常に高く、「エイズは死に直結する病気」とされていました。しかし現在は医療技術が発達して、健康な人と変わらない生活を送ることができるレベルまで治療することが可能です。ただ現在でも、体内に入り込んだウイルスを完全に取り除くことは難しいです。

エイズを防ぐためには、エイズについての正しい知識を得ておくことが大切です。ここでは誰もが知っておくべきエイズの知識について紹介します。

エイズはどのような病気なのか

エイズの正式名称は「後天性免疫不全症候群(こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん)」といいます。英語での病名は「AIDS:Acquired Immune Deficiency Syndrome」です。

エイズは「エイズウイルス」というウイルスが元になって発症します。エイズウイルスは正式名称で「ヒト免疫不全ウイルス」と呼び、「HIV:Human Immunodeficiency Virus」と呼ばれることもあります。

エイズウイルスに感染すると、人の身体がもっている「免疫力(身体を病気から守る力)」という力が衰えます。エイズに感染すると数週間はのどの痛みや発熱、吐き気などがありますが、そこから数年~10年間ほどは症状がありません。そしてこの期間を終えると、本格的なエイズの症状を発症します

本格的にエイズが発症したときの症状は人によってさまざまです。ただ、エイズになった人に生じやすい病気があり、これを「エイズ指標疾患(エイズしひょうしっかん)」と呼びます。

エイズになった可能性がある場合、生じた症状がエイズ指標疾患に当てはまっているかを確認します。当てはまっていれば、「エイズになった」と判断されます。

エイズになると、エイズウイルスが身体の免疫力を低下させます。そのため健康な人なら問題にならない菌やウイルスが原因となり、さまざまな病気が起こる可能性があるのです。

エイズはどのように感染するのか

エイズは現在「重大な病気」として、世界的に知られています。エイズが重い病気とされる理由は、「エイズは周りの人に感染するため」です。

感染はエイズウイルスに感染している人の精液・膣分泌液(ちつぶんぴつえき)・母乳・血液が、相手の粘膜(ペニス・女性器・口の中・傷口など)に触れることによって起こります。

相手の粘膜部分に精液や愛液などがつくと、自分の身体に存在したエイズウイルスが、相手の身体に入り込みます。そして体内でウイルスが広がり、相手の人はエイズに感染してしまいます。

粘膜部分ではない皮膚などにエイズウイルスを含む精液や血液が付いたとしても、感染することはありません。

また、精液・愛液・母乳・血液に似たものとして、唾液・汗・涙・尿も「人の体液」という意味では同じです。しかし唾液や汗などでエイズに感染することはありません。

体内ではエイズウイルスによる攻撃が起こっている

体内に入り込んだエイズウイルスは、免疫の仕組みを壊すようになります。

人の免疫は、血液の中に含まれる「白血球」という物質が主に活動することで保たれています。そして白血球は、「CD4陽性細胞」という細胞によって指令を出されて働いています。病気の原因になる菌やウイルスが体内に入り込んでも、CD4陽性細胞が白血球に指示を出し、これらを身体の外に排出してくれます。

エイズウイルスはCD4陽性細胞にくっつく性質をもっています。エイズウイルスはCD4陽性細胞を破壊して、増殖していきます。増殖したエイズウイルスはさらにほかのCD4陽性細胞も攻撃するようになり、免疫の仕組みが徐々に壊れてしまいます

前述のようにエイズに感染すると数週間は症状が発症し、その後は数年~10年間は症状がない時期が続きます。そしてその後に本格的な症状を発症します。

最初の数週間の症状は、「エイズウイルスが体内で急に増えたことが原因」で起こっています。そしてその後の症状がない時期は、「一見は健康であるように見えても、体内ではエイズウイルスがCD4陽性細胞を破壊している状態」になっています。そのため免疫力は少しずつ低下しています。

この状態が続いて免疫力が大きく低下すると、それまでは問題なく防ぐことができたさまざまな菌やウイルスが原因で、大きな症状が発症します。

エイズに感染する経路は大きく3種類

エイズに感染する経路は大きく分けて「セックスによる感染」、「血液による感染」、「母子感染」の3通りに分かれます。

セックスで感染する可能性は高い

エイズに感染する原因の中で、セックスは最も感染する可能性が高いです。

セックスによる感染は、ペニスを女性器に挿入して、粘膜が直接に触れる場合だけが原因ではありません。女性がペニスを舐めるフェラチオや、男性が女性器を舐めるクンニなどでも起こります。エイズに感染している人とセックスをすると、感染する可能性が非常に高いです。

また、お尻の穴に挿入する「アナルセックス」でも、エイズに感染する可能性があります。

血液による感染

血液による感染は、エイズウイルスを含んだ血液が、相手の傷口や粘膜に付くことで起こることが多いです。また、「注射器のまわし打ち」でも起こる可能性があります。

エイズウイルスに感染していないか不安な人は、「献血」をエイズの検査代わりに利用する人がいます。こうした人は「献血では採血をしてもらえるため、エイズウイルスの有無を確認してもらえる」と考えてしまうのです。

ただ、エイズ感染後の症状がない期間に献血をすると、エイズウイルスが含まれていることが分からないことがあります。現在の医療技術は進歩していますが、それでもエイズウイルスを確認するには不十分なのです。

血液にエイズウイルスが含まれていることが見逃されて、その血液が輸血で使われた場合、輸血された人がエイズに感染してしまいます。こうした危険があるため、エイズ感染の確認のために献血をすることは絶対にやめるべきです

さらに血液による感染は、ドラッグ(覚せい剤)の回し打ちによって起こる可能性もあります。

若い人は周りの友人から誘われることによって、ドラッグを使用してしまう人がいます。ドラッグによっては注射器を使う場合があり、このときに注射器を友人の間で一緒に使うことがあります。この「回し打ち」によって1人の血液に含まれていたエイズウイルスが友人間で広がり、多くの人がエイズに感染してしまいます。

母子感染は治療によって止めることができる

妊娠した女性がエイズに感染している場合、子供もエイズが発症してしまう「母子感染」の可能性があります。

妊娠すると、病院の産婦人科で「妊婦検診」という検診を受けることができます。このときにはHIV検査を受けることができるため、赤ちゃんを産む前に自分がエイズに感染しているかを知ることができます。

もし女性がエイズに感染していることが分かった場合、胎児がエイズに感染しないように治療を受けることができます。

また、エイズに感染している男性が女性と子供を作りたい場合、「人工授精」によって子供を作ることができるようになっています。近年は技術が発達しているため、エイズ感染者であっても健康な人に近い生活をすることができるようになっているのです。

上記3種類の感染経路によってエイズに感染する可能性があります。しかし逆にいうと、これら3つの感染経路以外でエイズに感染することはありません。エイズに感染している人と会話をしたり、一緒に過ごしたりしても問題ないのです。

エイズの治療

エイズは以前、「治療することができない病気」と考えられていました。しかし現在は医療技術が発達して、エイズの発症を抑えることができるようになっています

エイズの治療は「エイズ治療拠点病院」という専門の医療機関で受けることができます。エイズ治療拠点病院は日本国内に点在しています。その中でも「国立国際医療センター(エイズ治療・研究開発センター(ACC))」というところが中心的な施設で、各地に拠点とする病院があります。

治療で行われる主なことは、「エイズウイルスの増殖を防ぐこと」です。エイズウイルスは体内で増殖して、免疫の仕組みを破壊してしまいます。そのため「抗HIV薬」という薬を服用することで、体内に存在するウイルスの数を減らすのです。

体内に存在するエイズウイルスの数が減ると、免疫を働かせている細胞であるCD4陽性細胞が増えるようになります。そのため身体の免疫力が回復して、エイズで発症しやすい病気が起こりにくくなります。

抗HIV薬は一般的に、1日2回服用するのが基本です。ただ、人によってエイズの症状や体質に個人差があるため、場合によっては抗HIV薬によって副作用が生じる可能性があります。このときにはエイズの治療をしてくれる医療機関の医師と、薬の服用について相談しながら治療を進めることになります。

エイズに感染する人は世界では減少、日本では横ばい

エイズは現在、治療薬の普及活動が積極的に行われています。そのため世界的に見ると、エイズに新しく感染する人の数は以前に比べて減少しています。エイズに感染する人は「サハラ以南アフリカ」という地域が最も多く、これに次いで「アジア太平洋地域」が多くなっています。アジア太平洋地域には日本も含まれます。

特にインドや中国、インドネシアでは、現在でも感染者が多いです。

日本でのエイズ感染者の数は横ばい傾向が続いています。厚生労働省の調査によると、国内のエイズ感染者は約25,000人ほどです。日本でエイズに感染する人は、1日に約4人のペースで増えています。しかし治療が完了する人や、亡くなってしまう人がいるため、上記の感染者数で横ばいになっています。

エイズの特徴や原因、治療方法を知っておくことは非常に大切です。ここまでに紹介した知識を理解して、セックスをする際にはエイズに感染しやすくなる行為を避けるようにしましょう。

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