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セックスを行う際には、男性は妊娠を避けるためにコンドームを着けることが多いです。これに対して女性が行える避妊方法として、避妊薬である「ピル」を服用することが挙げられます。

ピルは一般的な避妊方法として女性の間で普及しています。女性だけでなく男性もピルについて知っておくことは、確実に避妊をする上で非常に大切です。

ここではピルを飲むと避妊効果を得られる仕組みやピルの種類について紹介します。また、女性はどのようにピルを飲んでいるのかについても紹介します。ピルについて知識を身に付けて、セックスを安全に楽しみましょう。

ピルは女性自身で行える避妊方法

ピルの大きなメリットは、「女性が自分自身で避妊をすることができる」という点です。

避妊は男性がコンドームを装着することで行うのが一般的です。しかし恋愛することが多い20代の男女は、エッチをするときの雰囲気からコンドームを装着しなかったり、男性が一方的にいわゆる「生(コンドームなしでペニスを挿入すること)」の状態でセックスをしたがったりすることがあります。

そのためピルは女性にとって「自己防衛の手段」として有効なのです。

ピルは1960年にアメリカで発売されました。ピルが発売される前の1950年に、マーガレット・サンガーという女性がグレゴリー・ピンカス博士という人物に避妊方法を相談しました。そこからグレゴリー・ピンカス博士は避妊薬の開発に着手して、1960年に発売されることになったのです。

ただ、発売当初のピルには副作用が多く、問題になることがありました。そこからピルの改良が行われ、後述する現在主流の「低用量ピル(OC:Oral Contraceptives)」が発売されました。日本では1999年からピルが販売されるようになり、現在に至っています。

日本のピル普及率は他国に比べて低い

また、ピルは「経口避妊薬(けいこうひにんやく)」と呼ばれることがあります。国の統計部・国連人口部の調査によると、日本国内におけるピルの普及率は「女性人口の約2%」と低い数字になっています。

他国のピル普及率はフランスが41%、ドイツが37%、アメリカが16%となっており、日本に比べて高いです。日本でピルが普及していない理由として、「副作用が怖い」、「体重が増えないか心配」、「がんになる可能性が高まるのでは」などの不安が女性にあることが挙げられます。

しかしピルは品質の改良が行われており、副作用の起こる可能性は低くなっています。また、日本で行われている治験(ちけん:新しい薬を開発するために行われる試験)では、ピルを飲むことで体重が増える結果は出ていません。さらに、ピルによってがんのリスクが高まる結果も出ていません。そのため、ピルは安心して服用できる薬といえます。

ピルによる避妊効果の仕組み

ピルを服用すると避妊効果を得ることができます。ピルを飲むことで避妊ができるのは、ピルがもつ3つの働きが関係しています。

「排卵」を抑える働き

ピルの働きで最も避妊に効果があるのが、「排卵を抑える働き」です。

妊娠は女性の体内で作られる「卵子」と、男性の体内で作られる「精子」が結びつくことで起こります。これを「受精」といいます。つまり受精が体内で起きると、女性は妊娠することになります。

卵子は女性の体内に存在する2種類の「女性ホルモン」という物質が働くことで作られます。2種類の女性ホルモンはそれぞれ、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン) 」と呼ばれます。

通常の場合、卵巣で作られた卵子は男性の精子と結びつくために、上記の女性ホルモンの働きによって子宮に移動します。これを「排卵」と呼びます。しかしピルを飲むと、排卵が起こらなくなるのです。

ピルにはエストロゲンとプロゲステロンの両方が含まれています。ピルを飲むと、女性ホルモンが体内にたくさん存在することになり、「妊娠しているときに似た状態」が作り出されます。

その結果、体内にもともと存在した女性ホルモンは、妊娠をうながすための働きを行わなくなります。つまり排卵が起こりにくくなり、卵子が精子と結びつくことがなくなるため、避妊効果を得ることができるのです。

「子宮内膜」が作られるのを抑える働き

また、ピルには「子宮内膜」という膜が作られるのを抑える働きもあります。

女性の体内では、受精したときにできる「受精卵」を育てるためのベッドが準備されます。これが子宮内膜です。子宮内膜に受精卵が根付くことを「着床」と呼び、着床すると妊娠が起こります。しかしピルを飲むと子宮内膜が体内で作られにくくなるため、受精したとしても受精卵が着床しにくくなるのです。

精子が子宮に入るのを防ぐ働き

さらにピルには、「子宮に精子が入るのを防ぐ働き」もあります。受精は卵子と精子が結びつくことで起こりますが、この2つは子宮の中で出会います。要は精子が子宮に入ってこなければ受精を避けることができ、妊娠も避けられるのです。

以上のように、ピルには「排卵を抑える働き」、「子宮内膜が作られるのを抑える働き」、「精子が子宮に入るのを防ぐ働き」の3つの作用があるため、避妊効果を発揮するのです。ピルは正しく飲めばほぼ100%に近い避妊効果(避妊の失敗率は0.1~0.3%)があります

ピルの種類

ピルの種類は大きく分けて2つあり、「低用量ピル」と「中・高用量ピル」に分かれています。現在主流になっているのは、低用量ピルです。

ピルには前述のように、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが含まれています。

このうちエストロゲンは、ピルを飲んだ際に起こる副作用の原因となっていました。そのためピルの改良が行われる際には、「含まれるエストロゲンの量をいかに少なくするか」が主な課題になりました。

含まれるエストロゲンの量が50μg(マイクログラム:1グラムの100万分の1)以上のピルを「中・高用量ピル」と呼びます。また、50μg未満のものを「低用量ピル」と呼びます。近年の低用量ピルは、エストロゲンが20~40μgのものが主流となっています。

また、エストロゲンが30μg未満のピルを「超低用量ピル」と呼ぶことがあります。超低用量ピルは日本において、まだ認可されていません。

ピルを飲むと、副作用を生じる場合がある

避妊効果を得ることができるピルですが、場合によっては副作用を生じることがあります。ピルは毎日飲む必要があるため、身体が慣れるまでに吐き気や頭痛、めまいなどが起こる場合があります。副作用が続く期間は個人差がありますが、1~2ヶ月ほど続くことが多いです。

ピルは医師の処方が必要な薬です。そのためピルを提供しているクリニックの中には、ピルを安全に飲むことができるように、女性に対してサポートを行っている施設があります。

ただ、現在主流となっている低用量ピルは、服用しても副作用が起きる可能性が低いです。そのため、より安心して使用できる薬となっています。

また、良い意味での副作用として、生理不順や生理が多い女性の場合、症状が改善する場合があります。女性によっては効果が表れない場合もありますが、ピルは避妊薬としてではなく、生理不順を改善するために服用されることがよくあるのです。

なお、ピルは高血圧や糖尿病、心筋梗塞(しんきんこうそく)、脳梗塞(のうこうそく)などの病気をもっている女性は飲むことができません。しかしピルを必要としやすい20~30代前半の女性は上記の病気になる可能性が低く、多くの人が安心して飲むことができます。

ピルは毎日飲む必要がある

女性はピルを飲む必要があると思ったら、病院の「産婦人科」や「婦人科」に行きます。そして医師によって問診や血圧測定をしてもらいます。

2006年2月までは、ピルを処方してもらうためにはさまざまな検査をしてもらう必要がありました。しかし2006年2月以降はガイドラインが改訂されて、問診と血圧測定のみでピルを処方してもらえるようになりました。病院やクリニックによっては、初診時に血液検査を実施することもあります。

ピルを飲む場合、1日に1回、1錠ずつ毎日服用する必要があります。また、毎日決まった時間に飲む必要があります。毎日同じ時間に飲むことで効果を得ることができるので、女性は服用を忘れないことが大切です。

女性は生理が始まった日からピルを服用し始め、21日間飲み続けます。そして1週間はピルを飲むのをやめます。ピルを飲まない1週間に、生理のときに見られるような出血があります。

毎日決まった時間に飲むのを忘れないために、ピルを飲む女性はアラームなどを活用しています。決まった時間にアラームが鳴ることで「ピルを飲まないといけない」と思い出しているのです。

ピルの購入にかかる費用は病院・クリニックによって異なりますが、1ヶ月分で2,500~3,500円ほどが相場です。それほど大きな費用負担にはならず、カップルで避妊に取り組むなら費用を男女で折半するのも良いでしょう。

緊急の場合に飲む「アフターピル」

ピルには緊急のときに飲む「アフターピル(緊急避妊薬)」という種類があります。アフターピルは「セックスのときに男性がコンドームをしなかった」、「男性が生でのセックスを望んだ」などの場合に、妊娠を避けるために女性が服用します。アフターピルは「モーニングアフターピル」と呼ばれることがあります。

アフターピルには「排卵を防ぐ効果」と「受精卵の着床を防ぐ効果」があります。セックスをしてから72時間以内(3日以内)に1~2錠を飲むことで効果を得ることができ、80%の確率で避妊することができます。また、薬によっては72時間以内に1錠を飲んだあと、さらに12時間以内にもう1錠飲むタイプもあります。

通常のピルのように毎日同じ時間に飲む必要がないため、「アフターピルのほうが通常のピルよりも手軽に避妊効果を得られるのではないか」と考える人がいるかもしれません。しかしアフターピルは、女性の身体に大きな負担をかけてしまうことが多いです

女性によってはアフターピルを飲むことで、強い吐き気をもよおすことがあります。そして飲んだアフターピルを、吐き出してしまうことがあるのです。

近年はさまざまなアフターピルが開発されており、こうした副作用が生じにくいものが登場しています。そのためアフターピルは、以前よりも利用しやすい薬になりました。しかし現在でも、女性にとってアフターピルは「避妊の最終手段」と考えられています。より確実に避妊を行えるのはアフターピルではなく、通常のピルです。

アフターピルは費用が高いのもデメリットで、相場は15,000円ほどです。

男性はペニスにコンドームを着けることで女性の避妊を避けることができます。しかし女性の場合、以上のように低用量ピルやアフターピルを飲んで避妊を行います。

ピルは毎日飲み続ける必要があったり、アフターピルは副作用があったりするなど、女性の避妊は手間や身体に負担がかかります。ピルについて理解して、妊娠を望まないときには必ずコンドームを装着するようにしましょう。

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