日本の風俗

温泉街とソープ街が共存する街、滋賀県の「雄琴(おごと)」

ソープランドがたくさん建ち並ぶソープ街は全国各地にありますが、滋賀県大津市にある「雄琴(おごと)」も人気の街です。雄琴は温泉街としても人気を博しており、「雄琴温泉」は2006年に地域ブランドとして認定されました。

ソープランドでは、男性客は浴場が設けられた個室で女性とセックスをすることができます。そのためソープランドは「個室付き特殊浴場」という業態となっています。現在の雄琴は温泉とソープランドという、「2種類の異なる浴場」が共存する街なのです。

ここでは、滋賀県雄琴のソープ街の歴史について紹介します。

雄琴は大正時代初期のころまで、田園地帯だった

現在は温泉街・ソープ街として発展している雄琴ですが、大正時代(1912~1926年)の初期のころの雄琴は「田畑が広がる田園地帯」でした。

しかしこのころ雄琴周辺で湧き出ていた地下水が、パラジウムという成分を含む鉱泉(健康に良い効能がある涌水のこと)であることが判明しました。そのため雄琴で温泉開発が進められるようになりました。開発工事は急速に進みました。

雄琴は京都や大阪からのアクセスが良く、近隣に琵琶湖があることから景観が良い場所でした。そのため第二次世界大戦(1939~1945年)後には、宿泊施設がたくさん建てられるようになりました。

この当時、風俗業界ではソープランドの前身(ぜんしん:前の形態)である「トルコ風呂」という店が日本全国でブームとなっていました。

ソープランドは1958年(昭和33年)に施行された「売春防止法」という法律によって、風俗店での売春が禁止されたことから営業され始めました。

そのころのトルコ風呂では「ミストルコ」という女性が、サウナに入った男性の汗をふいてくれるサービスが主流でした。そのため、現在のソープランドのようなセックスなどのサービスは行われていませんでした。

しかしトルコ風呂は女性スタッフが男性に対して接客をしていたため、サービス内容が徐々に過激化するようになりました。そして1960年代中盤になると、「店内で男性客と女性が自由恋愛に発展した」という建前で本番サービス(セックス)を提供する店が登場しました。

雄琴がある滋賀県の隣に位置する京都府では上記のサービスの過激化を理由に、1971年(昭和46年)からトルコ風呂の営業を禁止するようになりました。そして京都で営業できなくなったトルコ風呂業者が、隣の滋賀県に移転するようになりました。

こうした状況から、1971年に雄琴初のトルコ風呂である「花影(はなかげ)」が開業されました。花影は雄琴の温泉街から南に500mほどの場所に開業されました。そしてこれをきっかけとして、たくさんのトルコ風呂が雄琴で営業されるようになりました。

こうして雄琴に風俗街が形成されるようになったのです。

風俗街の発展によって、雄琴のイメージは低下した

雄琴には、温泉街と風俗街の両方が形成され、たくさんの人でにぎわうようになりました。

ただ、同時に「雄琴にはトルコ風呂がたくさんある」というイメージを持つ人が増えるようになりました。そのため女性観光客は雄琴を敬遠するようになり、修学旅行で雄琴を訪れる学生も減るようになりました。

1980~1990年代の旅行ガイドブックには雄琴の温泉街は掲載されませんでした。温泉街と風俗街が近いことから雄琴は「旅行ガイドブックの掲載に適さない街」とみなされてしまったのです。また、専門家による温泉地の評価も低くなりました。

温泉旅館業者がイメージ払拭に動いた

トルコ風呂が増えたことによって、雄琴温泉で営業していた旅館は大きな打撃を受けました。そのため1990年代後半から、温泉旅館業者は団結して雄琴のイメージを改善する活動を始めました。

雄琴温泉の旅館業者はそれぞれ、見晴らしの良い露天風呂を新たに設けたり、接客やサービスをより質の良いものに改善したりしました。そして、雄琴温泉を魅力的なものにしたのです。

また、旅館は滋賀県のブランド牛となっている「近江牛」を食事メニューに採用しました。そして「食にもこだわりのある旅館」として打ち出すようになりました。

さらに名称変更をする旅館もたくさんありました。旅館業者は「風俗街としての雄琴のイメージを払拭するためには、旅館の名称も変える必要がある」と考え、2000年代に合ったイメージの名称に変更しました。

このような営業努力によって雄琴の温泉街は信頼を取り戻し、現在は女性や修学旅行生も訪れる街となっています。

このころトルコ風呂は、トルコ人留学生の訴えによって「ソープランド」と名称を変えました。

雄琴のソープ街の営業は現在に至るまで続けられています。ただ現在は、温泉街と風俗街とで明確に区画を分けており、風俗街の周辺地域に対する風紀上の影響を避けています。こうして現在の雄琴の温泉街とソープ街は、バランスを保った状態で共存しているのです。

このように滋賀県の雄琴はソープ街として人気の街でもありますが、温泉街としても人気となっています。現在の状態に至るまでには、風俗街としてのイメージを払拭する温泉街の努力があったのです。

ソープ街・雄琴の様子

それでは、現在の雄琴はどのようになっているのでしょうか。当然ながら、いまでもソープランド街は存在しますし、多くの男性客がセックスするために雄琴を訪れます。女性とエッチした後にゆっくりと温泉に浸かり、身も心も下半身も癒すことのできる珍しい地域です。

雄琴にあるソープランドへ行く場合、京都駅からおごと温泉駅まで行く必要があります。京都駅から電車で20分ほどであり、すぐに到着します。

ただ、おごと温泉駅からソープ街まではかなり距離があります。歩いてもいいですが、その場合1時間以上はかかります。そのため、「タクシーを使う」「温泉施設のバスを利用する」「風俗店による無料送迎を利用する」のうち、どれかを選ぶようにしましょう。

私の場合、タクシーを活用しました。本当はバスに乗りたかったのですが、バスが出てすぐ後だったので次の便に乗るには30分以上時間が空きます。そこで、タクシーを活用しました。

このときはソープランドへ行く前に、温泉に浸かって体の疲れを取った後に出向くことにしました。そのため、まずは真っ当なスーパー銭湯へ行きます。

スーパー銭湯へ行くとき、乗ったタクシー運転手は「お兄ちゃん、ソープには行かんの?」と話しかけてきました。行くつもりであることを告げると、雄琴のソープランドについて非常に詳しく教えてくれました。

温泉に浸かった後、雄琴のソープランドへ行くことにしました。雄琴の温泉施設から道路を挟んで少し歩くと、そこには風俗街が広がっています。平日で夕方前というのに、多くの車が駐車していていました。今日もソープランドは繁盛しています。

雄琴の風俗街には、3つの通りがあります。それぞれ名前がつけられており、それぞれ「シルクロード」「ゴールデンゲート」「川筋通り」といいます。

シルクロードの通りには、非常に多くの風俗店が密集しています。どの店を見ても、風俗店であることが一瞬で分かります。

ソープ街には高級店から格安店まで、幅広く存在しています。タクシー運転手の情報によると、格安店ではやはり女性の容姿に問題があったり、おばちゃんであったりするようです。

そのため、5万円などの高級店ほどはいかなくてもいいが、少なくとも3万円は出さないと質の高い女性とは遊べないとアドバイスしてくれました。

なお、雄琴ソープランドではゴールデンゲートという通りもあります。こちらも、多くのソープランドが密集しています。

雄琴にいるキャッチのお兄さんは非常に頑張り屋です。私が歩いていると、かなり遠くにいるにも関わらず手招きしてきます。また、店の前を車が通りすぎると、たとえ関係ない車であっても「いらっしゃいませ!」と大きな声をかけます。

通る車については、もしかしたら自分の店に来る客かもしれません。そのため、たとえ違っていても声をかけているのです。

ちなみに、雄琴ソープランドの街を歩いている人は私以外にほぼいませんでした。雄琴で遊ぶとき、ホームページなどで先に遊ぶ店を決めていくのが一般的です。そのため、街を歩いている人はほとんどいません。

先に遊ぶ店を決めている場合、おごと温泉駅からの無料送迎を利用できるため、多くの人がこうしたサービスを活用します。

また、地元の人が利用する場合は車で出向きます。この場合は店の駐車場に止めることになり、そのまま店舗に入るので当然ながらソープランドの街を歩くことはありません。

ソープ街とはいっても、雄琴があるのは滋賀県の田舎です。そのため、ソープランドが立ち並ぶエリアの裏道を通ってみると、広大な駐車場が広がっていました。

ここを歩いていると、店の関係者とおぼしきスーツ姿のお兄さんが歩いていました。おそらく、車を取りに行くのでしょう。店の駐車場はお客様の車を止めるためにあるため、自分の車や店の車はこうした他の場所に止めておくのです。

また、裏道を歩いていると畑を発見しました。すぐ隣には何軒もの風俗店が営業しているものの、ここでは野菜が育っていました。

雄琴のソープランドには、川筋通りという道もあります。この道沿いについても、ソープランドが軒を連ねています。

川筋通りにも、高級店を含めたくさんの風俗店が営業しています。

なお、雄琴のソープ街を歩いていると、中には営業停止している店舗もありました。風俗店とはいっても、すべての店が儲かるわけではありません。中には、このように廃業する店もあります。

雄琴ソープランドの特徴

風俗街の中でも、雄琴のソープランドには特徴があります。まず、無料案内所が非常に少ないです。

一般的な風俗街であれば、無料相談所が乱立しています。優良な風俗店を紹介するサービスを実施しているため、私を含め風俗遊びをする人にとって無料案内所は非常に重宝する存在です。

ただ、雄琴では前述の通り事前にホームページを確認して遊ぶ店を選び、予約した状態で行くのが普通です。歩いている人はほとんどいないため、無料相談所の数が少ないのです。

また、雄琴にはラブホテルがありません。風俗街では、風俗店とラブホテルがセットになっています。これは、デリヘルを呼ぶときに多くの男性客がラブホテルを活用するからです。

しかし、雄琴のソープランドでは単純にソープランドでのセックスを目的とした男性が集まります。その後は温泉にゆっくりと浸かるのを楽しむため、デリヘルの需要がなくラブホテルがないのです。

同じように、居酒屋などの飲食店もありません。雄琴は温泉街です。したがって、宿泊するにしても旅館に泊まるため、このときは旅館のおいしい料理を食べるのが一般的です。温泉街という性質から、風俗街に居酒屋は求められていなかったのです。

こうした特徴はありますが、下半身をスッキリさせると共に温泉まで楽しめる風俗街は珍しいです。ソープランド目当てで来る地元客以外は、雄琴に来た際は温泉まで浸かって体を癒すのが基本だといえます。

雄琴のソープランドでは、温泉まで楽しめるという非常に良いエリアです。温泉のついでにソープランドまで顔を出し、女性とのセックスまで楽しむようにしてみてください。

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