男性がパートナーである女性とセックスをする際に、もうひとつのパートナーといえるものが「コンドーム」です。コンドームを男性の性器に装着することで、セックスの際に男性器が女性器に触れなくなります。そのため、女性は避妊をすることができます。
コンドームにはさまざまな種類があります。しかし男性の中には、コンドームの選び方を知らない人が多いです。こうした男性は、何気なく店頭で手に取った商品をそのまま購入してしまいがちです。
しかし、選び方に気をつけてコンドームを選ぶことで、より女性とのセックスを安全に、気持ち良く楽しむことができます。ここでは、コンドームの選び方について紹介します。
自分のペニスに合ったコンドームを選ぶ
コンドームには「サイズ」があります。多くの男性のペニスには「M(標準)サイズ」がフィットします。ただ、中にはMサイズでは痛く感じたり、緩くてフィットしなかったりする男性がいます。
コンドームを装着したときに違和感を覚えたら、自分に合ったコンドームのサイズを見直してみましょう。
コンドームのサイズはS・M・L・XLサイズに分かれています。それぞれのサイズで適合するペニスの直径が異なっています。例としてS・M・L・XLサイズで順番に、27~31mm・32~36mm・37~42mm・43~48mmのように決まっています。
サイズごとの直径は、それぞれコンドームメーカーが独自に決めています。そのため普段Lサイズを使っている人でも、メーカーによってはMサイズのコンドームが合う場合があります。こうしたサイズ選びのミスを防ぐためには、「自分のペニスのサイズを確認しておくこと」が大切です。
自分のペニスのサイズを確認するには、フル勃起した 自分のペニスにメジャーをぐるりと一周させて「外周」を測ります。そして、この数字を円周率である「3.14」で割ると、ペニスの「直径」が算出されます。
たとえばペニスをメジャーで測ったときの外周が119mmだったとします。電卓を使って「119mm÷3,14」を計算すると、37.89mmとなります。つまり上記のサイズで考えると、Lサイズが適していることになります。
このようにMサイズのコンドームが合わないと思ったときには、自分のペニスのサイズを測り、装着するコンドームを見直してみましょう。
コンドームの形状は2種類ある
コンドームは商品によって形状が異なります。形状は大きく分けて「ナチュラル型」と「球根型」に分かれます。
ナチュラル型は、ペニスの根元から亀頭(先端部分)までの太さがほぼ変わらない形状をしています。これに対して球根型は、亀頭部分が膨らんだ形をしており、亀頭が大きな人にフィットする形状となっています。
自分のペニスを確認して、根元から亀頭まで太さがそれほど変わらなければナチュラル型を、「亀頭が大きい」と感じたら球根型を選ぶと良いでしょう。
球根型を使うべきなのにナチュラル型のコンドームを使ってしまうと、亀頭がコンドームに収まりきらず、コンドームが破れやすくなる可能性があります。
また、ナチュラル型のコンドームを使うべきなのに球根型のものを使うと、逆にフィット感が悪くなってしまいます。自分に合った形状のコンドームを選ぶことが大切です。
コンドームの薄さと素材による違い
コンドームを選ぶ上でポイントとなるのが、「薄さ」と「素材」です。
最近のコンドームはどんどん薄くなっています。コンドームメーカーは各社厚み0.01mmの差にこだわっており、年を経るにつれて薄いモデルが開発・登場しています。
厚みが薄いコンドームを装着することで、男性は「コンドームをつけているのに、セックスのときにつけていないような感覚」を得ることができます。そして男性が、より女性器へのフィット感をダイレクトに感じることができます。
コンドームの薄さに注目する男性は多いですが、素材にも注目することが大切です。
現在主流となっているのは天然ゴムを使用した「ラテックス製のコンドーム」です。ラテックス製のコンドームはやわらかく、自然なフィット感を得ることができます。ただ、ゴムのにおいがすることがあるのと、商品の使用期限が短めなのがデメリットです。
これに対して新素材として最近増えているのが「ポリウレタン製のコンドーム」です。
近年の0.01mm、0.02mmなどの非常に薄いコンドームは、ラテックス製のコンドームでは実現することができませんでした。一方でポリウレタン製のコンドームは厚みを薄くすることができ、ゴムのにおいもありません。
ただ、ポリウレタン製のコンドームはラテックス製のコンドームよりも少し固めに感じやすいのがデメリットです。また、新素材であるため値段が高めです。
最近は海外製のコンドームも市販されています。海外製のコンドームは「イソプレンラバー」や「ポリイソプレン」という素材が使われていることが多いです。
これらの素材はやわらかくてゴムのにおいがありません。しかし厚みは0.06mmほどと、日本で主流になっているコンドームよりもかなり厚いです。
このようにコンドームは、厚みだけでなく素材にも注目する必要があります。現在は薄くてやわらかく、ゴムのにおいがしないという全ての条件を満たすコンドームは存在していません。そのため、自分が「どのような点を重視したいか」を考えてコンドームを選ぶ必要があります。
安いコンドームは安全性の確認をするべき
コンドームは1箱で1,000円ほどですが、最近はドラッグストアや雑貨店などで、格安のコンドームが販売されていることがあります。
「コンドームは消耗品だから安いほうが良い」と考える人がいますが、注意するべき点があります。
格安コンドームは、製造元が海外製であることが多いです。そのため使用期限が短くなっていたり、品質に差があったりします。コンドームは女性を避妊させないためのものです。値段にこだわりすぎるあまり、コンドームが女性の安全に役立たなくなると意味がありません。
そのため格安のコンドームを購入する際には製造元を確認することが大切です。ただ、国内の大手コンドームメーカーの商品が安く販売されているのであれば、購入する価値はあるといえます。
コンドームは保管や扱い方に注意
コンドームはひとつずつ袋に包装されて入っています。使う際には「消費期限」を確認するようにしましょう。消費期限内でないと、セックス中にコンドームが破れてしまうことがあります。これでは避妊効果がなくなってしまいます。
さらに、コンドームをポケットや財布、バッグに入れておく人がいます。コンドームが入っている袋は、破れてしまうことがあります。袋が破れることで、知らないうちにコンドーム自体も傷ついてしまうことがあります。
そのため、持ち運び方には気を付けましょう。できれば小さな箱などにコンドームを入れておくと、袋が破れるのを防ぐことができます。
コンドームは以上のような選び方、扱い方があります。セックスをする男性にとってコンドームは非常に大切なものです。紹介した内容を十分に把握してコンドームを選んでください。