男性であれば、「女性はどんなことがきっかけで飛田新地のような風俗街で仕事をするのか」と、気になることがあると思います。
飛田新地の風俗店は「20分で本番行為(セックス)ありのサービス」が基本となっており、ほかの風俗店とは大きく異なります。飛田新地の風俗店は「料亭」として経営されており、「男女の自由恋愛に発展した」という建前で本番行為が黙認されています
こうした特殊な店に在籍している女性は、働くきっかけもほかの風俗店とは異なっています。ここでは「飛田新地で女性が働くきっかけ」や「新人女性が働くようになるまで」について紹介します。
多くの女性に共通する理由は「自分がお金を浪費してしまった」
飛田新地で働く女性の多くに共通するのは「お金を必要としている」ということです。
お金が必要な理由として、「両親の借金を返すため」「旦那がおらず、子供を育てるため」「大学の学費を支払うため」などを想像する男性は多いです。しかし、実際のところ、「女性自身がお金を使いすぎて、飛田新地で働くことを選んだ人」が多いです。
女性の職業はさまざまで、大学生・OL・主婦・キャバクラ嬢など、風俗業界の経験の有無にかかわらず求人に応募してきます。
お金をどのような使い道で浪費したのかは人それぞれです。例として、「ブランドものを買いすぎて消費者金融を利用し始めて、借金が返せなくなってしまった」、「ホストクラブに夢中になり、出費がかさんでしまった」などがあります。
友人・知人にばれたくないため飛田新地を選ぶ女性もいる
女性の出身地もさまざまです。大阪近辺の女性だけでなく、北海道や東京、名古屋、九州、沖縄など、全国から「飛田新地なら高収入を得ることができる」と聞きつけた女性が全国からやってきます。
中には「女子大生で実家の名古屋に住んでおり、外泊ができないため飛田新地のある大阪まで通勤したい(新幹線で片道約1時間)」という例もあります。飛田新地の風俗店の経営者によっては「女子大生で外泊できないような厳しい家柄なのに、なぜ飛田新地で働くのだろう」と心配になる人もいます。
しかし、平成生まれ(1989年生まれ以降)の女性は比較的セックスに対して抵抗を持っておらず、割り切って仕事をする人は多いのです。
また、「父親が医者で、関東の国立大学に在学中の女子大生が、夏休みにアルバイトで働きにきた」という例もあります。女性が飛田新地を選んだ理由は、「普段生活しているところから離れた飛田新地なら両親に秘密で働くことができ、友人にも知られずに働ける」というものでした。
その女性は大阪にマンスリーマンションを借りて、短期集中で仕事をしました。そして、2ヶ月間、生理のとき以外は休まず出勤し、300万円近い金額を手にして関東に帰りました。
さらに、恋人がいるにもかかわらず飛田新地で働く女性もいます。月に1回はおとずれる生理のときは地元に帰って彼氏と会い、それ以外は飛田新地で働きます。彼氏は久々に女性と会うときには「セックスをしたい」と考えますが、女性は生理のためエッチを拒みます。
ただ、飛田新地で働く女性は、本人が気付かないうちに生活が派手になります。そのためその女性も、彼氏に風俗の仕事をしていることを知られてしまい、結局は破局してしまいました。
主婦が働くこともある
日本の経済状況の悪化に伴って旦那がリストラにあい、夫婦で話し合った上で奥さんが飛田新地で働き始めることがあります。夫婦によっては旦那が飛田新地まで女性を送り、「仕事、頑張ってね」といってその場を後にします。
こうした例は比較的たくさんあります。ただ、奥さんの収入が非常に高額になるため、旦那が仕事を探したり、働いたりする意欲をなくしていくことが多いです。
旦那は最初、「早く仕事を見つけないといけない」と考えていたとしても、「子供の世話は自分(旦那)がしておくから、嫁にしっかり収入を得てほしい」と考えるようになり、旦那は専業主夫と化すのです。
しかし、このように男性が仕事を見つけることを諦めたとしても、嫁は仕事を続けることが多いです。そして「嫁が働き、旦那が家事をする」という一般的な家庭とは逆の役割分担で、家庭が上手く回っていることが多いのです。
新人女性が飛田新地で働くまでの流れ
女性が飛田新地で働くきっかけは人によってさまざまです。ただ、そこには「短期間で高収入を得られる飛田新地ならではの特性」を感じることができます。
こうした飛田新地の風俗店には、定期的に女性が求人募集に応募してきます。
多くの女性は高収入を得たいと考えて飛田新地の風俗店にやってきます。「男性客と性的プレイを行う」という仕事内容を女性は理解しており、覚悟を決めて応募してくることが多いです。
しかしそうであっても、女性が安定して働くようになるまでにはトラブルが多いです。
最初の段階で辞めてしまう女性は多い
飛田新地の性的プレイのサービスは、本番行為(セックス)を含みます。本来、本番行為は法律で禁止されていますが、飛田新地の風俗店は建前上「料亭」として運営されています。「料亭内での女性と男性の自由恋愛に発展した」という形で、本番行為が黙認されています。
働く前は本番行為に対して覚悟を決めている女性であっても、実際に仕事を始めるとすぐに辞めてしまう女性は多いです。
最初の1ヶ月を乗り越えると、女性は仕事を続けてくれやすいです。しかし、飛田新地で働くことを希望した女性のうち、約3分の1は仕事を始めた当日に辞めてしまいます。
1日で辞める女性は、男性客と初めてプレイする段階になって泣き出してしまうことがあります。また、男性客が興味を持ってくれず、お客様がつかなかったりすることで辞めてしまうこともあります。
女性の中には「飛田新地ならすぐに高収入が得られる」と考えて入ってくる人がいます。しかし、現実は甘くないことが多いのです。
経営者が入店前に飛田新地の街を案内する
飛田新地の風俗店の経営者は、無事に女性に新人としてデビューしてもらうために、飛田新地や自分の風俗店について十分に説明をします。
ある店では入店希望の女性がきたら、まずは飛田新地の街を女性と一緒に歩きます。飛田新地はどの店も非常に風俗嬢のルックスレベルが高いです。そのため、女性に「自分で通用しそうか」を判断してもらうのです。
こうして美人や非常に可愛い女性を見ていると、自信を失って女性から「入店をやめておきます」と言い始める人がいます。
また、経営者は女性と歩いているときに面接も同時に行います。お金が必要な理由や風俗の仕事経験の有無などを、雑談を交えて聞いていきます。
女性に店の仕組みを説明する
女性が飛田新地の街の様子に抵抗を持たなければ、風俗店の経営者は自分の店に移動します。そして、店内の説明と店の料金を説明します。
説明は店の営業中に行われることが多く、女性は実際の店の様子を見学することができます。
見学中に、仕事をしている風俗嬢に男性客がつくことがあります。その場合、説明中にセックスをしている声が別の部屋から聞こえてくることがあります。すると、女性に「自分もこの仕事をするのだ」というイメージを持ってもらうことができます。
また、女性が座って男性客に注目してもらう「店の玄関」についても説明があります。飛田新地の風俗店は店の玄関が開けられており、女性が座っています。男性客は直接女性を見て、好みのルックスかを確認した上で遊ぶことができます。
玄関には照明が付けられており、女性のルックスをさらに綺麗に見せることができるよう工夫されています。風俗店にとって、女性をよく見せることは売上に直結します。そのため各店とも照明にはこだわっています。
飛田新地で働きたい女性は自分の見た目に自信を持っている人が多く、照明に興味を持つ人もいます。
女性がプレイをする部屋についても、経営者やスタッフから説明されます。部屋には働いている風俗嬢が好きなぬいぐるみなどが置かれていることが多いです。男性客と恋人のような雰囲気を演出するために、なるべく「彼女の部屋」のような雰囲気にしているのです。
また、「洗浄」という飛田新地ならではの行為についても説明されます。飛田新地の風俗店には和式のトイレがあり、脇にはお湯が出るホースがあります。
ホースで女性が股間を洗浄し、次の男性客とのプレイに備えるのです。和式トイレは股間にホースを当てやすいための工夫です。
しかし、女性によっては洗浄に抵抗を持ち、仕事ができない人がいます。そのため、洗浄について前もって説明することが大切なのです。
このように、経営者がひと通り説明を終えて女性が納得すれば、新人として入店することになります。十分に飛田新地や風俗店について理解してもらった上で入店してもらうと、すぐに辞める確率は低くなります。しかし、それでも辞めてしまう女性は一定の割合でいるのです。
飛田新地の新人風俗嬢の仕事初日
飛田新地の新人風俗嬢の仕事初日には、飛田新地の風俗店に必ず1人はいる「呼び込みの女性(やり手婆:やりてばばあ)」からの指導が入ります。
飛田新地の風俗店は古い民家を利用して経営されており、「玄関」があります。店の入り口は開け放たれており、外から玄関が見えるようになっています。玄関には男性客のやり手婆と風俗嬢が座っています。男性客は外から風俗嬢を直接確認することができます。
やり手婆はもともと飛田新地で風俗嬢をしていた人が多いです。そのため、「飛田新地で男性客から指名してもらうための技術」を熟知しています。新人女性が入った際には、呼び込み女性がその技術を新人に教えるのです。
ただ、飛田新地の風俗店に入店する女性は、ルックスのレベルが非常に高い人が多いです。こうした女性の中にはプライドが高い人がいます。そして、やり手婆のアドバイスを聞かず、「自分なら最初からたくさん指名を取ることができる」と考えて仕事を始める人がいます。
この場合、やり手婆は最初の段階では新人風俗嬢に自由に仕事をさせます。
しかしルックスが良いだけでは、飛田新地では最初から指名を取ることはできません。指名を取るためのポイントは「見栄えのする化粧の仕方」と「自然な笑顔」です。
飛田新地では風俗嬢は店の玄関に座って男性客を誘います。玄関は照明でライトアップされますが、そのときに見栄えのする化粧をすることが大切です。
また、笑顔で男性を誘う必要がありますが、慣れていないと気付かないうちに顔が引きつったり、男性から目を逸らしたりしてしまうのです。
これでは男性客に対する新人女性の印象は悪くなってしまいます。当然、女性は指名が取れません。そこで初めて、新人女性は呼び込み女性のアドバイスを受け入れるようになります。そして、「飛田新地流の仕事の仕方」を学ぶのです。
サクラで新人女性に自信をつけさせることがある
飛田新地の風俗店が繁盛するかどうかは、「店に在籍する女性の質」が大きく影響します。経営者が新人女性に対して、「まだ飛田新地での仕事に慣れていないが、慣れれば大きく成長する」と見込んだ場合、女性に自信をつけさせるために、「サクラ」を用意することがあります。
経営者は知人や友人にお金を渡して「新人女性と遊んであげてほしい」と依頼するのです。経営者はプレイ代全額を支払う代わりに、サクラを依頼した人に対して「優しくプレイしてあげてほしい。
新人なのでぎこちないところがあるかもしれないけれど、大目に見てあげてほしい」などの細かな要望を出します。
こうしてサクラの男性とのプレイを問題なくこなした新人女性は「呼び込み女性のアドバイス通りにしたらお客様を取ることができた。男性客はとても良い人で、プレイはきちんとこなせた。これなら自分でも続けられる。頑張ってもっと収入を得よう」と考えるようになります。
こうして新人女性は初日から自信を付けることができるのです。そして、上手くいけば「人気の風俗嬢」として活躍してくれるようになります。
美人であっても、それだけでは男性客を取れない
このように、飛田新地で働く女性は美人が多いですが、それだけでは男性客の指名を取ることはできないのです。美人だからといって玄関にただ座るだけでは、ほかのルックスが劣る女性よりも指名を取れないことはよくあります。
新人女性の初日はこのことを学ぶ日でもあります。自分のこれまでのスタイルを捨てて飛田新地のやり方を学ぶことで、女性としてのルックスを最大限に活かすことができるのです。
飛田新地のハイレベルな風俗嬢の中でもさらに飛び抜けて人気が高い女性は、ルックスが可愛い上に「非常に自然な笑顔」で男性に微笑みかけます。これが男性客を魅了し、圧倒的な売上を誇る女性になるのです。
こうした飛田新地の女性が身に付けている技術は、女性が本来持っている素質だけでなく、風俗店の指導によって磨かれたものでもあるのです。