売春を行う女性にはさまざまな人がいますが、その中で多い人として「シングルマザー」が挙げられます。シングルマザーは「子供がいる未婚・既婚の女性」を指します。
シングルマザーは女性1人で仕事や家事、育児をこなす必要があります。そのため生活が困窮しやすく、売春することを決断する人がいます。
ただ、「シングルマザーの女性が実際どのような生活を送っているのか」については、あまり分からないことが多いです。ここでは「シングルマザーが売春を行う実態」について紹介します。
シングルマザーの生活状況
シングルマザーの女性は、貧しい生活を送っている人が多いです。女性が1人で自分と子供の生活費を、仕事によって得る必要があるためです。
女性によっては子供を保育所などに預けて、正社員として仕事をすることで生活を送っています。正社員になることができれば母親が子供の面倒を見る時間は少なくなりますが、毎月の収入は安定します。
しかしシングルマザーの道を選択する女性の中には、「精神的に病んでしまった女性」や「離婚するまでは専業主婦として生活していたため、特別なスキルを身に付けていない人」がいます。
このような女性の場合、企業に正社員として採用してもらうことが難しい場合があります。正社員として働くことができない女性は、別の手段で収入を得るしかありません。ただ、パートでは生活に十分な収入を得られないことが多いです。
「別の手段」としては、いろいろ方法が考えられます。ただ、「パート」という手段では生活するための十分な収入を得られないことが多いです。
また、正社員になれないシングルマザーでは「離婚した男性から慰謝料・養育費をもらう」「生活保護を受給する」などの手段で、収入を得られる可能性があります。
そして、手段のひとつとして挙げられるものが「売春」ですが、多くの女性は売春を「最後の手段」として考えます。
慰謝料や養育費は得られないことがある
離婚した女性は、配偶者であった男性に「慰謝料」や「養育費」を請求することができます。慰謝料は「離婚するにあたり、男性が女性に対して与えた損害を埋め合わせするための費用」です。
また、養育費は「離婚するにあたり、『女性が子育てをするための費用』として、男性が支払うお金」を指します。
ただ、女性によってはこれらの費用を、離婚した男性から支払ってもらえない場合があります。
この例として多いケースに「女性が旦那からDV(ドメスティック・バイオレンス:配偶者や恋人から暴力を受けること。家庭内暴力)を受けていた場合」があります。
旦那からの暴力に耐えきれなくなったことから離婚した女性は、慰謝料や養育費を男性に請求できないことがあります。
その理由は「男性が慰謝料や養育費を支払う代わりに、女性に対しての暴力を続ける可能性があるため」や「暴力を振るう男性は、女性が行う養育費の請求を無視する場合があるため」です。
シングルマザーとして困窮している女性の中には、「慰謝料や養育費を元夫からもらうことができるのなら、最初からそうしている」と訴える人がいます。
慰謝料や養育費を請求できたとしても、女性は男性から「復讐」として、ふたたび暴力を振るわれる可能性があります。これを恐れて、女性は離婚した男性に対して、慰謝料や養育費を請求することができないのです。
シングルマザーの女性が以前の旦那から暴力を振るわれた場合、傷害事件として立件できる可能性があります。しかし女性は「夫が出所したときに、ふたたび暴力が始まる可能性がある」と恐がり、慰謝料や養育費を請求しようとしないのです。
また、「離婚に至っていないが、実質的にシングルマザーの状態になっている」という女性もいます。女性によっては旦那からのDVに耐えきれなくなり、子供と一緒に家から逃げ出すことがあります。そしてそのまま、女性と子供で生活を送ることがあります。
この場合の夫婦は「別居中」となり、現状は離婚していない状態です。そのため慰謝料や養育費を、旦那に請求することはできません。さらに女性が旦那に対して「離婚について話し合いたい」と思っても、男性からの強引な暴力を恐れて協議することができないのです。
女性によっては「男性が子供を殴りつけて、気絶させてしまうことがあった」「男性が怒ると洗濯機まで横に倒してしまい、手に負えない」のような経験をしていることがあります。
DVは「壮絶な行為」であることがあり、第三者が「旦那に慰謝料を請求すれば良い」「警察に通報すれば良い」とアドバイスしても、女性は恐怖から行動に移せないことがあるのです。
さらに、元夫がいわゆる「ヒモの状態(男性が仕事をせず、女性が仕事をして全ての生活費を工面している状態)」であった女性もいます。このような女性は子供の養育費を元夫に請求しようとしても、元夫には経済力がありません。この場合は当然、養育費を得ることはできないのです。
生活保護を受給できないこともある
さらにシングルマザーの女性は慰謝料や養育費だけでなく、「生活保護」を受給することもできない場合があります。生活保護は「資産や自分の能力を活用しても生活が困窮する場合、最低限の生活を送るために受けられるお金」です。生活保護は申請を行い、国が定めている審査基準をクリアすると受けることができます。
ただ、中には生活が困窮しているにもかかわらず、生活保護を受給できないシングルマザーがいます。
生活保護は「不正受給」を行う人がいるため、受給申請の際に行われる審査が厳しくなっています。人によっては「ネットオークションなどへの売却金」「株取引」「交際相手からの援助」などによって収入を得ているにもかかわらず、それを申告しないことで収入がないように装うことがあります。そして「収入がなくて困っている」と嘘をつき、生活保護の不正受給を行うのです。
生活保護の申請は「社会福祉事務所」へ出向いて行います。社会福祉事務所では、担当者が申請の対応を行ってくれます。ただ、シングルマザー場合、人によっては「不正受給ではないのか」と社会福祉事務所の担当者に疑われてしまうことがあるのです。
不正受給に目を光らせている生活保護の担当者は、シングルマザーの女性に対して「本当に他に収入はないのですか?」「本当に仕事をすることができないのですか?」「離婚した旦那さんと養育費について再度話し合うことはできませんか?」のように、さまざまな確認を行います。女性は場合によって、何度も社会福祉事務所に足を運ぶ必要があります。
そして女性が何度も社会福祉事務所に通って申請を行った結果、生活保護を受給することができない場合もあるのです。
「周囲の目」を気にして、生活保護を受けないことがある
また、「生活保護を受給していることを、近所の人にバレたくない」と考える女性もいます。
生活保護を受給すると、その噂が近所の人に知られてしまうことがあります。そしてシングルマザーの女性は、「あの女性は生活保護を受けている」と差別的な目で見られてしまうようになります。
そのため生活保護の受給を検討するシングルマザーの中には、「自分の子供が学校の友達やその両親から、差別的な対応を受けてほしくない」と考えて、生活保護を受けないことがあります。
東京などの都市部では、地域のつながりが薄い場合があります。この場合は、近所の人から白い目で見られてしまうことは少ないです。
しかし地方では「近所に住む人の噂」が広がりやすく、知人から差別的な態度をとられてしまうことがあるのです。
最後の手段として、売春を選ぶシングルマザー
このようにシングルマザーは、正社員として働くことができず、慰謝料・養育費・生活保護を受けることもできない場合があります。
そして、パート収入だけでは生活費を工面できないときの最後の手段として、女性は「売春」を選びます。
女性が売春をするための方法として一般的なものに、「風俗店で働くこと」が挙げられます。風営法という法律により、風俗店での売春は禁止されています。しかし「ソープランド」や「ちょんの間」などでは、「女性と男性客が自由恋愛に発展した」という建前で、売春が黙認されています。
ただ、シングルマザーの場合、風俗店で勤務することさえ難しい場合があります。
シングルマザーは風俗店での需要が少ない
風俗店に訪れる男性は、「魅力的な女性とエッチを楽しめること」を目的として来店します。男性は風俗嬢(風俗店に勤務する女性スタッフ)に対して「容姿が良いこと」を重視する場合が多いです。
しかしシングルマザーは、「30~40代の女性」や「容姿が衰えている女性」が多いです。女性が結婚して子供を産み、その後シングルマザーの状態に至るまでには、通常一定の期間を要します。20代前半でシングルマザーになる女性は少なく、20代後半以降の女性が中心です。
このような年代の女性は、徐々に容姿が衰え始めることが多いです。年齢を重ねることによって身体の機能が衰えて、見た目にもその影響が生じるのです。
さらにシングルマザーの場合は出産を経験しているため、体型が崩れやすいです。また、「女性1人で子供を育てる大変さ」や「日々の生活で感じるストレス」も、容姿が衰える一因です。
いわゆる「おばさん」のような見た目になった女性や、太った女性は、風俗店で働こうとしても断られることが多いです。男性は「若くて可愛い女性」や「スレンダーな体型の女性」を好む傾向にあります。
つまり容姿が衰えたシングルマザーは需要が少ないため、働くことができないのです。
ただ、風俗店には種類があり、「熟女専門の風俗店」「太った女性ばかりが在籍している風俗店」などもあります。シングルマザーの女性によっては、このような店で勤務できることがあります。
しかしこのような店では「明るい性格」や「男性客へのていねいな対応」が重視されることが多いです。さらに「アナルファック(お尻の穴にペニスを挿入するプレイ)」や「SMプレイ」などの「過激なプレイ」への対応を求められることもあります。
つまり「熟女専門店」や「デブ専(太った女性専門)の風俗店」で仕事をする場合、シングルマザーの女性は「容姿以外のメリット」が必要なのです。
女性によってはこのようなメリットを身に付けていなかったり、過激なプレイに抵抗を感じたりするために、どの風俗店でも勤務を断られてしまうことがあります。
また、風俗店で働くことができたとしても、熟女専門店やデブ専の風俗店では、料金が安く設定されていることが多いです。
低料金でないと、男性客が興味をもってくれないためです。この場合、シングルマザーの女性は男性客から指名されたとしても収入が低くなりやすく、苦しい生活を余儀なくされるのです。
「出会い系サイト」で売春をするシングルマザー
このようにして、最終的にシングルマザーの女性が利用するものとして「出会い系サイト」があります。出会い系サイトはインターネット上のサービスで、「見知らぬ男女が出会い、恋愛をすることができるサービス」です。出会い系サイトはスマホやパソコンがあれば利用することができます。
出会い系サイトは男女が登録すると、お互いに「メッセージのやり取り」を行うことができます。そして「気が合う」と感じたら、待ち合わせの日時や場所を決めてデートをしたり、恋愛をしたりすることができます。
出会い系サイトは表向き「真面目な出会いを楽しむためのサイト」として運営されています。しかし実際は「女性が男性と会った際にお金を要求して、男性がそれに応じればホテルなどでセックスを行う」ということが行われています。つまり出会い系サイトは、「売春が行われやすい場」なのです。
シングルマザーの女性は出会い系サイトを利用して、「お金を払っても良いから、エッチをしたい」と考えている男性を見つけます。出会い系サイトでは、「自分のプロフィール」を登録することができます。
プロフィールには「年齢」や「体型」「自分がどのような性格なのか」などを登録することができます。さらに、自由に記入できる「自己紹介の欄」が設けられていることが多いです。
女性は自己紹介の欄に「割り切った出会いを楽しみたいな」「定期的に会ってくれるパパ募集」「支援してほしい」のように書くことがあります。これは暗に「セックスをしても良いけれど、お金を支払ってください」ということを意味しています。
出会い系での売春を「割り切り」といい、割り切りに応じてくれる男性を「パパ」と呼びます。そこで、プロフィール欄にこのような表現が使われるのです。
出会い系サイトでは、表向き売春を禁止しています。自己紹介の欄に「エッチする代わりにお金をください」のように書くと、その女性は通報されてしまったり、サイトの利用を停止されたりします。そのため「割り切った出会い」のような「セックスと断定できない、曖昧な表現」が使われるのです。
また、女性によっては「プレイする際の金額」も自己紹介の欄に書くことがあります。「ホ別1」のように暗号で書くことが一般的となっており、この例は「エッチの料金は、ホテル代とは別で1万円」を意味します。
シングルマザーの女性は、人によっては定期的に出会い系サイトで男性とメッセージを交わしています。そして直接会う約束を取り付けて、売春を行っています。
出会い系サイトでも売春は厳しい
風俗店と同じように出会い系サイトでも、シングルマザーの女性が売春を行うことは大変です。出会い系サイトでは、男女がサイト上に公開している「プロフィール写真」で容姿を確認することが一般的です。
ただ、女性によってはプロフィール写真を公開せずに、男性とコミュニケーションをとることがあります。
シングルマザーの女性は「出会い系サイトを利用していることが、知人に知られてしまうこと」を恐れて、プロフィール写真を公開せずに出会い系サイトを利用する人がいます。この場合、この女性と会う約束を交わした男性は、直接会うときに初めて女性の容姿を確認することになります。そして人によっては女性と会った途端、期待はずれの容姿にがっかりしてしまうことがあります。
シングルマザーの女性と会って落胆した男性は、女性に対して「お前みたいな見た目の女に、お金払ってエッチするわけないだろ!」のような暴言を吐くことがあります。また、女性と会った瞬間に無言で立ち去ろうとする男性もいます。
さらに悪質な男性の場合、女性とセックスをしたあとに料金を支払わない場合があります。出会ってホテルへ移動するまでは優しい雰囲気だった男性が、ホテルへ入室した途端に豹変することがあるのです。
女性は男性客から料金を取り損ねないよう、先にお金を支払ってもらうことが多いです。しかし男性によってはホテルへ入ると女性を強引にベッドへ押さえつけて、お金を支払わずにセックスを行うのです。そして射精をし終えると、何も言わずにその場から立ち去ってしまいます。
女性は男性から悪質な行為をされたとしても、諦めるしかありません。女性によっては「警察に相談したい」と考えることがあります。しかし警察に出向くと「売春を行おうとしたこと」がバレてしまい、逆に女性が警察に問い詰められてしまいます。女性は警察に対して「出会い系サイトで出会った男性が、お金を払わずにセックスをして逃げた」と相談することはできないのです。
しかし出会い系サイトで売春をするシングルマザーの女性は、「このようなことはよくあることだ」と考えて、また出会い系サイトで別の男性と連絡をとります。そして諦めずに、「自分のような容姿でも、お金を支払ってエッチしてくれる男性」を探すのです。
「援デリ業者」の元で売春を行う女性もいる
シングルマザーの女性は、「援デリ業者」という違法な業者の元で売春を行うことがあります。
援デリとは「援助交際デリバリー」の略で、出会い系サイトで行われています。援助交際デリバリーは、「出会い系サイトを利用している女性が男性の待つホテルに出向き、男性は女性にお金を支払ってセックスをする」というサービスです。
援デリを行う業者を「援デリ業者」と呼びます。女性は男性客から受け取ったお金のうち、一部を援デリ業者に支払い、残りを「自分の報酬」として受け取ります。
援デリ業者は売春を行っているため違法なサービスですが、「届出を行っていない」ということも違法である理由です。本来、風俗店の営業には都道府県の「公安委員会」という機関に届出を行い、営業許可を得る必要があります。しかし援デリ業者は届出を行わず、無許可で営業しています。援デリ業者は暴力団が運営していることが多いのです。
シングルマザーの女性が出会い系サイトで定期的に売春を行っていると、援デリ業者の男性が客を装い、女性に近付くことがあります。
そして「グループの一員として援デリを行ってほしい。もし断って出会い系サイトで売春を続けるのであれば、あなたに対して嫌がらせをする」のように交渉して、女性をグループに引き込むのです。
援デリ業者と組むことにはメリットとデメリットがある
暴力団が運営していることが多い援デリ業者の元で売春をすることは、一見すると危険な行為のように思えます。しかし援デリ業者の元で売春を行う場合、シングルマザーにとってメリットとデメリットの両方があります。
援デリ業者の一員として仕事をすると、業者に男性客を紹介してもらうことができます。前述のようにシングルマザーの女性にとって、売春相手を見つけることは大変です。しかし援デリ業者と組むことで定期的に男性客を紹介してもらうことができ、収入が安定しやすくなります。
援デリ業者によってはたくさんの男性客を紹介してくれることがあり、女性は場合によって1日で3~4人の男性と売春を行うことができます。
ただ、シングルマザーの女性が援デリ業者と組むデメリットとして、「男性客から支払われるお金が、分配される」という点が挙げられます。男性客1人がプレイ料金を支払う場合において、援デリ業者と女性の取り分は「6:4」や「折半」が一般的です。
たとえばプレイ料金が「ホ別1(ホテル代とは別で10,000円)」の料金で、「援デリ業者と女性が報酬を折半する」とします。
この場合、1人の男性客とセックスをした場合にシングルマザーの女性が得られる報酬は、5,000円です。1日で4人の男性とエッチをすることができた場合、女性は1日で20,000円の収入を得られることになります。
シングルマザーの女性が自分で売春を行う場合、プレイ料金全額が自分の報酬になります。上記の例でいうと、男性客1人とエッチするだけで10,000円全額が女性の収入になるのです。しかし実際のところ、コンスタントに男性客を見つけられる女性は少ないです。
このように援デリ業者を利用すると、男性客が支払う料金全てが女性の収入にならない代わりに、女性は業者から定期的に客を紹介してもらうことができるのです。
また、男性客がお金を支払わずに逃げてしまいそうになったり、女性に対して暴力を振るったりした場合、援デリ業者の男性が対処してくれます。このとき援デリ業者は、男性客に対してお金を支払うよう強く要求したり、女性の安全を守ったりしてくれるのです。援デリ業者のこのような行為を、いわゆる「ケツ持ち」と呼びます。
出会い系サイトでの売春には、「暗黙の相場」がある
出会い系サイトでシングルマザーが売春を行う場合、「暗黙の相場」を守って料金を提示する必要があります。
例えば東京都内で20代前半の若い女性が出会い系サイトで売春を行う場合、エッチ1回につき20,000〜30,000円が相場です。
ちなみに、ホテル代と別で15,000円のことを「別イチゴ」と呼ぶことがあります。20代後半の場合は男性客からの人気が低下するため、ホテル代と別で15,000円の「別イチゴ」が相場です。
援デリ業者は出会い系サイト上で、上記の料金を設定して売春を行っています。しかし個人のシングルマザーが出会い系サイトで売春を行うときには、例えば「20代前半でホ別1(ホテル代と別で10,000円)」のように、援デリ業者の相場よりも安い料金を提示することがあります。
女性がこのような「相場よりも安い料金」を提示して売春を続けている場合、援デリ業者は男性客を装ってこの女性と会うことが多いです。そして「あなたのような低料金で売春を続けられると、他の業者が商売にならない。料金を改定してほしい」と要求する場合があります。
援デリ業者は暴力団が運営していることが多いため、上記のように求められた女性は、料金を改定するか、援デリ業者の元で売春を行うようになります。
もし援デリ業者に反発すれば、嫌がらせを受けたり、場合によっては脅されたりしてしまうためです。どうしても女性が1人で出会い系サイトを利用した売春を行いたい場合は、援デリ業者が少ない地方で活動する必要があります。
女性が運営している援デリ業者もある
援デリ業者は主に暴力団が運営しています。ただ、中には「女性が運営している援デリ組織」があります。組織の運営者である女性は在籍する女性スタッフに対して、出会い系サイトで「売春を希望する男性客」を集めて紹介します。
このような組織の運営者である女性は、やはり暴力団と関係していることが多いです。
運営者の女性は「スタッフが男性客とセックスをして得たお金」の一部を報酬として受け取ります。さらに暴力団へ「上納金」としてお金を支払います。そして残りが、女性スタッフの取り分になります。
このような女性が運営している援デリ組織は、「女性がリーダーであることから、シングルマザーの女性が安心して働きやすい」というメリットがあります。
売春を続けるシングルマザーの例
以下では、「シングルマザーで売春を行う女性が実際どのような生活を送っているのか」について紹介します。実例を知ることで、シングルマザーの生活についてより深く理解することができるはずです。
子供のために生活保護を受けない女性
あるシングルマザーの女性Aさんは、子供として中学2年生の男の子がいます。子供はサッカーが好きで、学校ではサッカー部に入っています。
Aさんは生活が困窮した際に、生活保護を受給することを考えました。しかし子供のことを考えて生活保護を受けることはやめて、パートをしながら出会い系サイトを通じて知り合った男性に対して売春を行い、合計で月に十数万円の収入を得ています。
Aさんは消費者金融で借金をした経験があり、返済を続けている状態です。「Aさん自身と子供の生活費」「ローンの返済」「子供の将来を考えての貯金」を合わせると、Aさんの収入ではとても足りません。そのためAさんは消費者金融を今でも利用することがあり、借金はなかなか減らない状況です。
Aさんは出会い系サイトで知り合った男性の数人と、「定期的にやり取りをする仲」になっています。いわゆる「愛人」のような関係に発展しており、男性から「会いたい」という連絡があると、できる限り都合をつけて会うようにしています。そしてAさんはエッチをする度に、男性からお金をもらっています。1人の男性から受け取るお金は、月に2~3万円です。
Aさんの生活は「ギリギリの状況」といえるものです。しかしそれでもAさんは、生活保護を受けることは「あり得ない」と考えています。
生活保護を受けると、貯金をすることができません。生活保護は「最低限の生活を送るために支給されるお金」であるため、貯金があると「生活に余裕がある」とみなされてしまうのです。
また、生活保護を受けると、ローンを組むこともできません。生活保護のお金を「返済」に充てることはできないのです。
Aさんは「子供のために貯金をしたい。子供はサッカーを頑張っていて、合宿や遠征試合にも行きたいと言っている。これからも子供にサッカーを続けさせてあげたいから、貯金をしておきたい。そのためには今の生活をやり繰りするために、ローンも利用したい」と考えています。
さらにAさんは「もし私が生活保護を受けてそれが周りの人に知られたら、子供が学校で差別されてしまうかもしれない」とも考えています。つまりAさんはどれだけ生活が困窮していても、子供を第一に考えているのです。
Aさんは「子供が高校を卒業するまでは、今の生活を続けていく」と考えています。そして子供が高校を卒業したあとは「まだ考えることができていないが、自己破産をするかもしれない」と述べています。
このように生活が貧しい状況に陥っていたとしても、子供を大切に思うシングルマザーの女性は多いのです。女性の生活にかかる負担を軽減するために、「子供を児童養護施設に預ける」という手段があります。
しかし多くのシングルマザーはこの方法によって生活苦を逃れようとせず、「経済的に苦しくても良いから、子供と一緒に生活したい」と考える人が多いのです。
売春をするシングルマザーは、売春相手に好意をもつことがある
シングルマザーは、強い寂しさを感じている人が多いです。生活が困窮する中で子供を1人で育てることは、非常に大変です。前述したようにさまざまな人から偏見の目で見られたり、暴言を吐かれたり、冷たい態度をとられたりしてしまうことがあります。
シングルマザーの女性は出会い系サイトや援デリ業者を通じて売春をしていると、ときには優しい男性に出会うことがあります。このような男性と出会うと、女性は寂しさから男性に好意をもつことがあります。
しかし男性にとって女性は、「出会い系サイトで知り合った素性が分からない人」です。そのため一時的に恋愛関係に発展したように見えても、時間が過ぎると男性は女性に対して冷たい態度をとるようになります。そしてシングルマザーの女性は、さらに傷ついてしまうことが多いです。
以上のようにシングルマザーは、人によって貧困に陥ってしまうことがあります。そして生活費を得るために、出会い系サイトを利用して売春を行うことがあります。
もちろんシングルマザーの中には、仕事や家事、育児を立派に1人でこなしている人がいます。ただ、人によっては上記のような困窮した生活を送っていることがあるのです。