東京の新宿は、世界でも類まれな繁華街です。新宿の中心に存在する新宿駅の乗降者数は、世界中の駅の中で最も多いという話も有名です。
そんな新宿には、日本のみならず世界各地から人々が集まります。観光目的の方がいれば、仕事で訪れている方も少なくはありません。
その中でも、ここでクローズアップしたいのが、新宿の繁華街で働く外国人売春婦の方々です。新宿といえば、いわずと知れた風俗街・歌舞伎町が有名ですが、そこには各国から売春を目的とした女性が集まっているのです。
ただ、都の摘発が激化した背景があり、過去に比べて外国人女性の不正な売春は減少の一途ですが、それでもなお細々と売春は行われています。
どのような国の売春婦が多いか
新宿に集まっている外国人売春婦の多くは、アジア出身の女性です。その中でも特に多いのが東アジア地域の女性で、中国や韓国の出身がほとんどを占めます。
それに続いて多いのが、東南アジア出身の売春婦です。中でもフィリピンの女性は商魂たくましい方が多く、売春ビジネスに介入している割合が高いように感じられます。
彼女の目的は、日本での出稼ぎです。つまり、「いつかは国に戻って豊かな暮らしを送る」ことが前提なのです。そのため、日本の国内で騒がれている「貧困のために売春を始めてしまった女性」とは、異なる生活を送っているようです。
また、外国人売春婦の多くは、出身地ごとにコミュニティを形成していることが多いです。
そうしたコミュニティでは、互助(ごじょ:互いに助け合ううこと)的なシステムが整っているため、彼女たちは見知らぬ日本でも戸惑わずに売春を行うことができます。
外国人売春婦に相手をしてもらった方の感想
それでは、実際に新宿で外国人売春婦に相手をしてもらった方は、どのような感想を持ったのでしょうか。体験した方の感想によると、「外人はほとんど博打」という結論に至った方が多いようです。
ある方は、2000年代前半に新宿にて外国人売春婦の勧誘に引っかかったといいます。彼は、何度かそうしたキャッチに遭遇していましたが、過去に一度苦い経験をして以来遠ざかっていたそうです。
ただ、彼はあるとき興味本位でキャッチに対応し、話に乗っかってみる決断をしました。すると、非常にかわいらしい女性が相手をしてくれて、とても満足したのだそうです。
売春の現場となったのは、何の看板も出ていない雑居ビルの一室で、内装もベニヤ板で区切っただけの粗末な個室だったといいます。明らかに認可を受けていない違法売春店の雰囲気だったと語りますが、当たりさえ引けば大きな満足を得られるそうです。
中国人売春婦の急増と売春の衰退
新宿・歌舞伎町には中国人売春婦が非常に多く集結しています。かつて路上売春(立ちんぼ)をしていた女性のほとんどが中国出身だったほどです。
これは2000年代を境に、中国からの留学生が多く訪日したことが原因だといわれています。なぜなら、中国人留学生の数は1998年から2003年にかけて3倍以上になったというデータがありますが、これは日本で中国人売春婦が増えた時期と重なるからです。
しかし、こうした現状をよく思わなかった石原慎太郎元東京都知事は、歌舞伎町からいかがわしい看板を廃絶するための運動(通称「歌舞伎町浄化作戦」)を敢行しました。
そのため、現在では路上売春(立ちんぼ)も違法店も少なくなっており、かつてほど外国人売春婦が活躍する光景を見ることはできなくなりました。
また、浄化作戦に伴って日本人の在籍する風俗店も多く廃業してしまったため、風俗界はかつてないほどの不況に煽られたという歴史があります。日本での売春は、外国人売春婦にとってとてもいい仕事だったことが推測されます。それは、かつての従事者の数を見れば一目瞭然です。
新宿の秩序を守るという面からすると、確かに立ちんぼとして売春を行う彼女たちは扱いの難しい存在でした。ただ、かつての新宿の光景が懐かしいのも確かです。
新宿にいる立ちんぼの存在
それでは、現在の新宿に売春目的の立ちんぼはいるのでしょうか。新宿で立ちんぼが表れる場所として有名なのは、歌舞伎町にあるハイジアです。正式名称は「東京都健康プラザ ハイジア」であり、歌舞伎町にある高層ビルです。
過去、2013年には「歌舞伎町などの路上に売春目的で立っていた女性24人が逮捕された」ことがあります。
それ以降も立ちんぼがいるのかについて、金曜日の夜22:00ごろに実際に歌舞伎町にあるハイジアに出向き、援助交際目的の立ちんぼ女性がいまでも存在するのかを確かめることにしました。
下の写真が実際のハイジアです。
立ちんぼはハイジアの周辺に表れるといいます。また、ハイジアの隣には大久保公園があり、そこにも立ちんぼが出現することがあるといいます。
現在はほとんど立ちんぼの姿を見かけなくなりましたが、これには浄化作戦が強く影響しています。以前は立ちんぼの女性だけでなく、売春女性を管理する見張りもいました。ただ、そうした人の姿はほぼ見かけません。
それでは、そうした売春目的の立ちんぼ女性がまったくいないのかというと、必ずしもそうではありません。少ないながらも援助交際を目的としているであろう女性がハイジア周辺にいます。
何の目的もなさそうにハイジア周辺の建物でスマホをいじっていたり、石段に座っていたりする女性は高確率で援助交際を待っている立ちんぼです。こうした女性たちに対して、「ちょっと遊ばない?」などの声をかけ、少し話をして値段などの交渉スタートになります。
例えば、以下のような女性たちがこれに当たります。
普通に考えて、このような路地裏の非常に分かりにくい場所で待ち合わせすることはありません。彼女たちの目的は「良さそうな男性に声をかけられるのを待っている援助交際目的の女性」である確率が非常に高いのです。
ちなみに、観察していると実際に男性から声をかけられていました。
値段交渉がうまくいかなかったのか、男性はたちんぼ女性の元を離れて歩いていきました。女性はその後も、他の男性から援助交際の誘いを受けるため、何十分も待っていました。
その後、また他の男性から声を掛けられ、次は交渉成立したのか一緒に夜の街へと消えていきました。
なお、私は通行人のふりをして女性の顔をチラ見しましたが、年齢は30代後半であり、顔はそこまで美人ではありませんでした。他の立ちんぼも同様に若い人は見かけず、50代以降の女性もいました。
少なくとも、たとえお金をもらったとしても、私としてはそのような女性とのエッチは避けたいと率直に感じました。ただ、そうした女性との援助交際を喜んで受け入れる男性がいることを考えると、世の中は需要と供給のバランスがうまくいっているのだと思います。
ちなみに、写真の場所から数十メートルほど先に進むと交番があります。そうした状況でも、ハイジア周辺では細々と売春が行われています。
現在の女性はどのように売春をしているのか
それでは、いまではどのようにして援助交際をしているのでしょうか。過去も現在もお金に困る人は一定数存在し、売春をする女性がいなくなることはありません。
これについては、立ちんぼをするのではなく出会いの場所が「出会い系サイト」に移っています。要はアダルト可の出会い系サイトに登録し、そこの掲示板などを活用するのです。掲示板で「いまから新宿で会える人を募集」などのような告知を出し、それに反応した男性を相手にするのです。
女性たちは歌舞伎町近くにあるカフェなどの喫茶店で待機します。ここで携帯電話などを活用し、複数の出会い系サイトを活用して男性からのアプローチを待ちます。このとき、ネット上で交渉が成立すると待ち合わせをするのです。
出会い系サイトでの売春は割り切りと呼ばれますが、割り切りで逮捕されることはありません。一方、路上売春(立ちんぼ)であると逮捕されます。
また、出会い系サイトを活用する場合はカフェなど建物の中で待機すればいいため、雨の日や冬の寒い日であっても問題なく過ごすことができます。
浄化作戦による影響だけでなく、インターネットが普及して出会い系サイトが広く普及したことも、立ちんぼが少なくなった原因の一つです。
このように、ハイジアを含め新宿の周辺は現在であっても援助交際目的の女性が少数ながら存在します。ただ、年齢層はかなり高めなので、「熟女であっても問題ない男性」であれば問題ないですが、買春に該当するので注意が必要です。
ただ、前述の通り男性であっても女性であっても、現在は出会いの場が出会い系サイトに移っています。出会い系サイトでの割り切り(売春)であれば逮捕されることもないため、安心して利用することができます。