「胸」は女性の身体で最も感じやすい部位のひとつです。
セックスにおいて、男性は女性の身体にあるさまざまな部位を愛撫します。その中でも胸は、重点的に愛撫をしておくべきところです。しかし多くの男性が行う胸への愛撫は「乳房を揉む」、「乳首を吸う」などの単純な方法になってしまいがちです。
胸は「乳房・乳輪・乳首」という3つのパーツに分けられます。これらそれぞれの愛撫方法をマスターすることで、女性をより大きな快感に導くことができます。
ここでは、女性の胸に対する愛撫方法について紹介します。
いきなり胸に吸い付いたり、揉んだりしない
多くの男性は女性の胸が大好きです。そのため男性は女性の胸を見るとすぐに、乳首に吸い付いたり、乳房を揉んだりしてしまいがちです。しかし、こうした行為をいきなり行わないようにすることが大切です。
女性は男性から段階的に責められることで、スムーズに快感を覚えることができます。いきなり強い刺激を与えられても抵抗感を抱いてしまい、気持ち良くなることができません。
最初から胸に吸い付いたり揉んだりすることは、セックスの最初の段階としては刺激が強すぎます。始めはもっと優しい刺激を女性に与える必要があるのです。
また、女性が服を脱いだときに、いきなり胸に触れようとするのも良くありません。最初は首や背中、腰などの「胸から離れた部位」への愛撫から始めるようにしましょう。そして徐々に胸への責めに移行するようにすると、女性が大きく快感を覚えます。
セックス全体を通していえることとして、「焦り」は禁物です。男性はすぐに女性が敏感に感じる部分に触れようとしますが、それを我慢して女性に「焦らし」を与えることが、より良いセックスにつながります。
胸への基本的な触り方は「フェザータッチ」
乳房や乳輪、乳首への愛撫は基本的に「フェザータッチ」という方法で行います。これは、「女性の肌に触れるか触れないかくらいの、ごく弱い刺激を与える触り方」です。
女性の胸をいきなり「ぎゅっ」と揉んでしまう男性がいます。これはフェザータッチとは逆で、強い刺激を与える方法です。女性が十分に感じているときには、こうした刺激も有効です。ただ、とくに胸を責め始める最初の段階では、フェザータッチを意識しましょう。
まずはアンダーバスト(乳房の下側)から責める
胸で最初に責めるべき部分は「アンダーバスト」です。これはいわゆる下乳(したちち)とも呼ばれる、「乳房の下側部分」です。
多くの男性はアンダーバストを責めようとしません。女性も男性から胸を触られるときには、乳房の上部分や乳首を触られることに慣れています。しかしアンダーバストから責めることで、女性に「意外性」を感じさせることができます。最初の段階で乳首や乳房の上部分に触れないことで、女性を焦らすことができるのです。
また、アンダーバストには性感帯(敏感に感じやすい部分)がたくさんあります。これは女性自身も気付いていないことが多いです。アンダーバストを丁寧に責めることで、女性はしっかりと感じます。
アンダーバストには多くの場合、「ブラジャーの跡」がついています。この跡に沿うようにフェザータッチで触れましょう。ゆっくりとしたスピードで規則的になでると、女性は徐々に感じるようになります。また、筋を責める際には女性の乳房に触れないようにします。アンダーバストの筋のみを責めることで、焦らすことができます。
左右のアンダーバストの筋を責めたら、乳房の下側に触れていきます。手で乳房の膨らみを包み込むようにして触れましょう。
基本的には乳首に近付くほど、女性は敏感に感じます。乳首には触れず、乳房の外側から内側に向かって触れるようにします。
乳房全体を、円を描くようになでる
次に乳房全体への愛撫を行います。ただしこの段階では、乳房を揉んではいけません。乳輪と乳首に触れないように、フェザータッチで円を描くようにして乳房全体をなでていきます。
円を描く際には、「うず巻き」をイメージして行います。徐々に乳首に近付くように愛撫し、乳首に触れそうになったらまた外側に戻って愛撫を再開します。乳首に触れないことで、女性は「早く乳首を責めてほしい」と考えるようになります。
女性が感じる度合いは人によって異なります。敏感な女性の場合、「早く乳首を舐めて」のように言葉が漏れることがあるかもしれません。しかしここでは女性の言うことを聞かず、乳首を舐めないようにします。じっくりと乳首の周辺部分を責めて興奮が高まった段階で、乳首を責める必要があります。
乳房を揉む
乳房全体をフェザータッチで刺激したら、ようやく乳房を揉み始めます。最初から揉まないことが大切です。
乳房を強く揉みすぎると、女性によっては痛みを感じることがあります。そのため最初は、ゆっくりと優しく揉むようにします。そして徐々に「ぎゅっ」と強く揉んだり、乳房を手で揺らしたりしていきます。乳房を揉む際には、手のひらや指が乳首に触れないように気を付けましょう。
また、脇の下と乳首を結ぶラインは、女性が感じやすい部分です。人差し指と中指の2本をこのラインに押し付けて、円を描くようになでます。このように刺激することで、女性がさらに気持ち良くなってくれます。
乳輪と乳首を指で責める
十分に乳首を揉んだら、乳輪と乳首の責めに入ります。乳輪と乳首は胸の中でも女性がとくに感じやすい部分です。
乳輪と乳首の責め方は大きく「指でなでる方法」と「舌で舐める方法」の2種類があります。まずは指でなでて責めるようにしましょう。
最初に、乳輪をフェザータッチでなでます。これまでと同じく、円を描いて優しくなでます。このときに乳首に触れそうになりますが、触れないように気をつけてなでます。
しばらく乳輪をなでて女性が気持ち良さそうにしているのを確認したら、乳首にフェザータッチをしていきます。
乳首は小さなパーツですが、「側面」、「端(エッジ)」、「乳頭」の3つの部分に分かれます。そして、側面・端・乳頭の順に女性が感じる度合いが強くなります。そのため、まずは刺激が弱い「乳首の側面」を指でなでるようにします。
乳首の側面をなでる際は、とくに優しくなでることを心掛けます。乳首はいきなり強い刺激が加わると、女性が痛みを感じることがあります。そのため女性に配慮して、できるだけ優しくなでるようにしましょう。このような弱い刺激でも、女性は十分に興奮してくれます。
そしてここから、少しずつ強い刺激を加えていきます。乳首の側面に対する刺激方法は、「つまむ」、「引っ張る」、「口で軽く噛む」の3つの方法があります。
乳首をつまむ際は、親指と人差し指で乳首をつまみます。そして両指に適度な強さをかけて、乳首を刺激します。このときにスイッチのツマミを回すように、乳首を指でねじるとさらに効果的です。「つまみ」と「ねじり」という2重の刺激を乳首に加えることができます。
乳首を引っ張るのも良いです。このころには快感によって、女性の乳首がピンと立っていることが多いです。そのため指で乳首をつまんだまま、上方向に引っ張りましょう。このときも女性が痛がらないように、軽く引っ張るようにします。
口で軽く噛むときには、前歯を使って乳首の側面を軽く噛みます。「甘噛み」とも呼ばれる方法で、女性によっては非常に好む人がいます。
次に乳首の端部分を責めます。指の腹をエッジ部分に当てるようにして、フェザータッチを行います。乳首の側面を触るときと同様に、2本の指を使ってねじりを加えるのも良いです。
そして、乳頭部分も責めます。乳頭は乳首の先端部分のため、人差し指を押し当てて刺激すると簡単にできます。最初は指で乳頭に軽く触れてなでるようにして、その後に指を強く押し当てるようにします。
ここまでの手順で、乳首全体への刺激を行ったことになります。ここからは、乳首を全体的に責めるのも良いです。人差し指と中指で乳首の側面をつまみ、側面を刺激します。さらにこの状態で親指を乳首に押し当てて、乳頭とエッジ部分を刺激します。このように3本指を使うことで、女性の乳首を全体的に刺激することができるのです。
以上のようにして、両手を使って女性の左右の乳首を責めるようにしましょう。
乳輪・乳首を舐めて刺激する
指での乳輪と乳首への愛撫を終えたら、乳首を舐めるのも良いです。
多くの男性は、セックスにおける最初の段階から乳首を舐めてしまいがちです。しかし上記の手順に沿って胸を刺激する場合、乳首を舐めるのは最終段階です。前述の愛撫を行った上で乳首を舐めるのは効果的なので、積極的に舐めましょう。
乳首を舐める際には、左右の乳首を同時に舐めることはできません。そのため、両方の乳首を交互に刺激することが大切です。片方の乳首への責めに集中しすぎないように気を付けましょう。
乳首を舐めるときには、動きに変化をつけると良いです。円を描くように舌を動かして乳首を舐めたり、舌を上下左右に動かすようにして舐めたりするようにします。こうすることで刺激に変化が生まれ、女性が感じやすくなります。
また、舐めるのと同時に乳首を吸うのもお勧めです。唇を乳首にあてて、飲み物をストローで吸うイメージで乳首を刺激します。男性が乳首を吸いながら頭を胸から離すと、口が乳首から離れます。このときに音を立てるようにすると、よりエッチな雰囲気になります。
音の出し方は「チュッ」と軽く出したり、「チュパッ」と強めに出したりすることができます。音に強弱を加えることで、変化をつけることができます。
また、乳首を舐めると女性の身体に唾液がつきます。女性によっては唾液のにおいが気になる人がいます。そのため乳首を舐めるときに唾液が残らないように吸っておくと、その後のセックスに集中できます。
女性の胸への責めは以上のようにして行います。乳房・乳輪・乳首を順番に責めて、徐々に女性の興奮を高めるようにしましょう。
手順に沿って愛撫を行うことで、いきなり乳首を揉んだり吸ったりするよりも女性を大きく興奮させることができます。
胸への愛撫はセックスの中で非常に大切な段階です。紹介した手順をマスターして、女性を快感に導きましょう。